立派なかぐら建ての町家。とても広いです。奥には素敵な蔵も!
この冬に、盆栽(みくに園)のショップ、ワークショップ、工房としてOPENいたします。
江戸時代後期に建てられていただろうと推測されるこの立派なかぐら建ての町家は、麹屋さん「田中麹屋(米庄)」の建物でした。
この度、田中家の現在のご当主が、三國湊町家PROJECTの趣旨に賛同して、建物と土地を無償で私達一般社団法人三國會所に譲渡してくださいました。住み継いでいくことが難しいと分かった時、一時は解体することも真剣に考えられたそうです。譲渡しようと決意されるまで、何度もご夫婦で話し合われたと聞いています。そして、譲渡を決めてからは、家の中にある物を一つずつ整理していくその作業が、家やご先祖と対話しているようだったとお話いただきました。
この町家の中は、昔の町家スタイルがそのままに残されています。細長く続く土間の廊下、そして奥には2階建ての座敷蔵が。蔵が素敵なのはもちろんのこと、そこからのぞめる借景には、西光寺さんの笏谷石でできた石垣や生い茂った木々。ここで一服しながら本が読めたら、さぞかし気持ちよいだろうなぁ、と想像するだけで顔がほころんでしまいます。
ご当主の想いをしっかり受けとめながら、このままで長く丁寧に残していきたい、三国が凝縮された町家です。
住所 | 坂井市三国町南本町3丁目2-10 |
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築年数 | 明治元年頃と推定 |
延床面積 | 257.63m2(1F 145.54m2 / 2F 112.09m2) |
建物 | 木造及び土蔵瓦葺2階建て |